4月常会「共用品について」

「共用品」という言葉をご存じでしょうか?  障害の有る人にも無い人にも使いやすい「モノ」や「コト」のことです。発明家がいつも考えているアイデアに通じるものがありますね…ということで、今回は共用品について、実際の商品などを見ながらお勉強致しましょう。公益財団法人共用品推進機構(水道橋から7分)の会場をお借りしての開催ですのでご注意下さい。お誘いあわせの上、ご参加頂きますようご案内申し上げます。
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テーマ: 不便さを便利さに -やりたい!を実現するモノやコト-
※詳細・参加申込は別紙を御覧ください
講 師: 星川安之氏(公益財団法人共用品推進機構 事務局長・専務理事)
日 時: 平成29年4月26日 (水) 
     午後1時30分〜4時(受付1時10分開始)
場 所: 公益財団法人共用品推進機構 会議室
千代田区猿楽町2-5-4 OGAビル2階
参加費: 会員:1000円  会員以外:2000円
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お申込みはFAXにて【03−3812−9671】
お名前(会員番号)、電話(あれば携帯番号も)、メールアドレス
ご記入の上お申込み下さい
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以上 速報ですので訂正があるかもしれません。
時刻含めお出かけ前には再度ご確認下さい。

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■会場:公益財団法人共用品推進機構: 会議室
    東京都千代田区猿楽町2-5-4 OGAビル2階
    電話 03-5280-0020
会場地図はこちら

会場へは
※三田線水道橋駅から徒歩7分 JR中央線 水道橋駅から徒歩6分
※歩くのが苦手な方は、タクシーも便利です

■講師略歴

星川安之(ほしかわ・やすゆき)氏:
公益財団法人共用品推進機構 事務局長・専務理事
1980年自由学園卒業。同年(株)トミー(現:タカラトミー)入社、新設された障害のある子供たちの玩具開発部門が新設され配属される。1999年障害の有無に関わらず使える製品・サービスの普及を行う(財)共用品推進機構を設立し、現在に至る。平成26年度工業標準化事業 経済産業大臣表彰受賞。著書に「共用品という思想」、「アクセシブルデザインの発想」共に岩波書店 など

■講師の先生からのメッセージ

 世の中には、多くの「モノ」や「コト」が、多くの人によって作り出され存在しています。それらの「モノ」や「コト」の多くは、「人々」の生活を便利にしたり、豊かにしたりすることに役だっています。けれど、「モノ」や「コト」によっては、「人々」の範囲に障害のある人が使えなかったり、使いづらかったりしていました。
 それは、意図的に範囲を狭めているモノやコトを除き、多くの場合、障害のある人たちのニーズが、作り手に伝わっていないことが大きな原因でした。
 私が所属する共用品推進機構では、同じ障害のある人たち300人以上に対し、「朝起きてから夜寝るまでに不便さ調査」を繰り返し行い、不便さをモノやコトごとに分類し報告書としてまとめてきました。報告書は多くの民間・公的機関に読まれ、課題解決の議論や実践が行われはじめました。中には、一企業だけで実践するとかえって混乱することもあるため、企業の壁、業界の壁、そして国の壁を越え、共通のルールを作る作業に取りかかりました。同じ容器で中身が違うモノ、例えばシャンプー・リンス容器などは、目の不自由な人ばかりでなく、髪を洗う時目をつぶる多くの人にとっても識別が困難です。その課題に対し20年前、シャンプー容器側面と上部にギザギザが付きました。そのギザギザを考案した企業は実用新案を取得しながらも無料で公開したことで、今では国内の多くの企業からギザギザ付きのシャンプーが発売されるに至っています。
 事例を交え、障害の有無に関わりなく使える「モノ」「コト」について、お話しさせていただきます。